作業実績
2023.08.10
Peugeot 208GTI エンジン不調修理です。
Peugeot 208GTI エンジン不調修理です。
今回の不調修理は、かなりハイレベルな故障診断修理となりました。
1ヵ所修理したのをキッカケに次々と飛び火していく最悪な状況となりましたが、根気よく一つ一つ修理していきました。
入庫当初はオイル下がりとチェーン交換のハズでしたが、これが、火種となってしまったパターンです。
まずは、タイミングを合わせてSSTでカム・クランクを固定、いつも通り手順で作業していきます。
チェーンを外して、インターミディエイトバーを外して、
カムシャフトを外してバルブステムシール交換です。
ステムシールを交換してバルブスプリングをサクッと組んでいきます。
次にカムシャフト
結構、忘れられがちなカムシャフトのトップシール交換です。
ここのシール不良でVANOS不良を引き起こすことも度々ありますので、カムシャフトを外した時はトップシールを必ず交換しています。
カムシャフト・インターミディエイトバー・タイミングチェーンを通常通り組んで
作業完了!のハズが、ここから、エンジン不調の本領が発揮されていきます。
エンジンを組み上げエンジン始動後、わずかに異音が発生し再点検し組みなおし。
アイドリングも安定し試運転も良好な状態でしたので、修理完了との報告をし、
お客様が引き取りに作業完了と思いきや、ここから悲劇が始まりました。
お客様ら翌日、エンジンチェックランプが点灯しオイル漏れしていると連絡が入り、お客様に詳細をお聞きし再入庫となりました。
エンジンチェックランプ点灯でエラーコードを確認したところ、MAPセンサー断線のコードが入っていましたので、MAPセンサーを点検してみるとMAPセンサーカプラー直後で断線。
MAPセンサーの配線をハンダ修理をしてエラー消去を確認
続けて、オイル漏れ修理です。
オイル漏れ箇所はバキュームポンプ。
ミニでも度々あるバキュームポンプ内へのオイルリークと判断してしまった詰めの甘さが
仇となる結果に・・・
オイルリークにしてはオイルの飛び散り方に違和感を感じ、ひょっとしたら・・・と
気になる箇所が一か所あったのですが、この時は確信が持てず、事例を調べてみても事例もヒットしないので、この時点では様子見とし、お客様に了承を頂いて高速道路にて試運転してみると、やはり再発。
これで、確信いたしましたので、診断機につないだ状態で走行しオイルポンプ内にある油圧コントロールバルブ動作確認をしたところ、やはり、オイルコントロールバルブが動いていないことが判明し、オイルパンを捲ってオイルコントロールバルブを交換いたしました。
オイルパンを捲って、油圧コントロールバルブを交換、
コントロールバルブを交換したことで、油圧コントロール正常に戻ったせいか、カム角センサーがVANOSエラーを吐き始めたため、クランク角センサーとカム角センサーを交換し、VANOSコントロールをリセットし再学習。
同時に断線しかかっていたエアフロセンサーの配線も修理。
タイミングも正常に戻り、エンジン不調も消えて、高速試運転も正常にもどりましたので、一先ず、修理完了の報告とお客様に、まだ、飛び火の可能性があることをお伝えし修理完了となりました。