作業実績
2022.08.01
旧車 VIVIO RXRの修理のご依頼です。
スバル VIVIO RXRの修理のご依頼です。
4気筒スーパーチャージャー・4輪独立懸架と、軽4としてはとんでもない破格のスペックでデビューしたRXRです。
この車両を整備できるメカニックもほとんど居なくなりました。
吸気構造が複雑で調子が崩れだすと、どこから手を付けるか判らない癖の強いエンジンです。
今回の修理のご依頼はエンジンチェックランプ点灯とオイル漏れ修理、それと足回りの異音修理です。
異音の原因はストラットマウントが変形していました。
アッパーマウントの組付けミスによるものと思われますが、アッパマウントの取り付け部分は通常Dカット処理されていますが取り外したアッパーマウントは丸く削られていました。
こちらは新品です。
形状が明らかに違うのが判るかと思います。
アッパーマウントとブッシュ、ストラットベアリングを交換し左のロアアームのボールジョイントもガタがありましたので左ロアアームも交換
こちらも、組ミスによるものだと思われますが、ボールジョイントを無理やり叩き込んだ跡がありました。
アライメントも大幅にズレていたのでハンドルセンターだしトー調整を行い、異音もなくなりRXRらしい粘り強いハンドリングに戻りました。
続けてエンジンの修理です。
RXRはエンジンの修理もかなり癖があります。
車両右側のヘッドライトとスロットルバルブ・アッセンを外さないとベルト交換やタイミングベルト交換はできません。
ベルトテンショナーも通常の車両とは逆向きに取り付けられていますのでベルト交換も一苦労です。
エンジンチェックランプの原因はエンジン裏側にあるノックセンサーの破損でした。
このノックセンサーの交換も一苦労です。
オイル漏れもかなり酷い状態でした。
バルブカバー・パッキン プラグホール・パッキン クランクシャフト・オイルシールにオイルプレッシャースイッチとフルコースでした。
同時にウォーター・ポンプも交換いたしましたが、ウォーター・ポンプ交換もかなり厄介な作業となります。
修理するにもかなり癖強い車両ですが調子が完調になると、とんでもない化け物軽四に変貌して、オーナー様にもご満足頂けました。